徹底分析シリーズ 術前評価と麻酔
身体所見の手際のよい取り方と検査による評価:三麻酔人珍問答
美馬 裕之
1
,
前川 俊
2
,
佐藤 敬太
3
MIMA, Hiroyuki
1
,
MAEKAWA, Shun
2
,
SATOU, Keita
3
1神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科・集中治療部
2兵庫県立尼崎病院 麻酔科
3財団法人田附興風会北野病院 麻酔科・集中治療部
pp.558-561
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100954
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プロローグ
ある晴れた日の夕方,とある小島に浮かぶ病院の手術室ラウンジで,六甲山を眺めながら麻酔科医3人が談笑しています。
港島(スタッフ):問診済んだら身体所見。実際には同時進行でこなす達人もいるぞ。
エビ夫(後期研修医):実際,うちは前日入院が多く,術前診察は時間との競争です。ある先生は昼休憩の間に2例済ましてきてるみたいですよ。
カン太(後期研修医):それ,自分のことでしょ。…実は僕も大体似たような日常です。われわれがこの項を本当に担当していいのかという疑問が…
港島:術前外来などをしっかり運営されている施設がある一方で,うちのようなやり方が存続しているのは,それぞれの事情があるからです。ややこしい症例ではあらかじめ各科から打診があるハズだしね。
では,できるだけ当院の事情を踏まえて身体所見を語っていこう。ただ,あまり世間から偏ってもマズイので,適当な箇所にいわゆるエビデンスを挿入するよう,努力しましょう。
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