症例検討 術後合併症を起こした患者の麻酔
回盲部切除後の縫合不全:再手術に至るまでの“ストーリー”を把握したうえで麻酔にのぞめ
齋藤 剛
1
,
志賀 俊哉
1
SAITO, Takeshi
1
,
SHIGA, Toshiya
1
1国際医療福祉大学/化学療法研究所附属病院 麻酔科
pp.464-467
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100934
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症例
70歳の女性。身長150cm,体重45kg。血圧75/50mmHg,心拍数125bpm。関節リウマチで約20年間ステロイド内服を行っていた。易疲労感の主訴にて来院し,精査にて回盲部癌と診断され,全身麻酔で回盲部切除術が施行された。術後2日目より38℃を超える発熱および腹痛を認め,血液生化学検査においても炎症所見の悪化を認めた。
【経過】縫合不全による腹膜炎が疑われ,開腹術が予定された。
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