症例検討 術後合併症を起こした患者の麻酔
気胸手術後の気管支瘻(肺瘻):全身麻酔の時間を短くすることが,術後の回復を促進させる
萩平 哲
1
HAGIHIRA, Satoshi
1
1大阪大学大学院医学系研究科 麻酔・集中治療医学講座
pp.468-470
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100935
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症例
80歳の男性。身長165cm,体重45kg。血圧100/75mmHg,心拍数100bpm SpO2 95%(酸素5L)。肺気腫に伴う続発性気胸の診断で胸腔ドレーンを挿入したが,気胸の改善を認めないためブラ切除術が施行された。術後2日目よりエアリークが出現し,エアリークは増加する傾向にあった。術後5日目に発熱,および血液生化学検査において炎症所見の悪化も認めたため再手術が予定された。
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