徹底分析シリーズ 麻酔科医の知らなければいけない免疫
心臓手術後の高血糖:周術期における血糖管理は各患者の日頃の血糖値に応じて増減
萩原 聡
1
Satoshi HAGIWARA
1
1大分大学医学部 麻酔科学講座
pp.884-887
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100749
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症例
75歳の男性。身長160cm,体重57kg。歩行時の息切れを主訴として来院した。高度の大動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症と診断され,大動脈弁置換術と僧帽弁形成術が予定された。糖尿病に対して15年間インスリン治療を受けているが,空腹時血糖120~150mg/dL,HbA1c 7.5%とコントロール不良であった。人工心肺前の血糖値は150~180mg/dLであった。人工心肺からの離脱時にはドパミンとドブタミンが投与された。人工心肺離脱後より血糖値が300mg/dLと上昇した。
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