特集 高血糖と低血糖-どう対応するか
成長に応じた高血糖、低血糖の診断 学童期以降で低血糖をみたらどう診断するか
田中 藤樹
1
1国立病院機構北海道医療センター 小児科
キーワード:
Ketone Bodies
,
鑑別診断
,
低血糖症
,
アルゴリズム
,
基準値
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hypoglycemia
,
Reference Values
,
Algorithms
,
Ketone Bodies
pp.961-965
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019280819
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<Key Points>(1)学童期以降での低血糖は主にケトン性低血糖である。(2)多くはidiopathic ketotic hypoglycemia(IKH)であるが、そのなかに紛れている高インスリン血症、先天代謝異常症、内分泌疾患、腫瘍性疾患を見逃さないように注意する。(3)基礎疾患の検索を行い、低血糖時の検体(critical sample)の採取に努める。(4)ケトーシスの判定は、年齢、空腹時間、血糖値などで総合的に判断する。(5)IKHと診断しても、シトリン欠損症適応・代償期や糖原病IXa軽症型の可能性もある。
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