症例検討 冠動脈疾患患者の麻酔
術前冠血行再建:冠動脈形成と癌の手術,どちらを先に行うかを考える
中川 秀之
1
,
林田 眞和
1
Hideyuki NAKAGAWA
1
,
Masakazu HAYASHIDA
1
1埼玉医科大学国際医療センター 麻酔科
pp.910-915
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100194
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症例
66歳の男性。身長155cm,体重52kg。1年前に,下壁心筋梗塞に対するPTCA(#2 99%→0)を受ける。フォローアップの冠血管造影(CAG)により,#2 25% #6 90% #9 90% #13 90%の病変,およびEF40%下壁akinesisを認めた。循環器内科はステントによる冠血行再建を予定した。その後の入院中に黒色便を認め,精査の結果上行結腸癌が見つかり,右半結腸切除術が必要となった。
経過
ステントによる術前冠動脈形成後に右半結腸切除術を行うことになった。
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