症例検討 不整脈
Wolff-Parkinson-White(WPW)症候群患者の心房細動:適切な麻酔深度維持による頻拍発作の予防と,発作時の適切な対処が大切
左津前 剛
1
,
田中 誠
1
Tsuyoshi SATSUMAE
1
,
Makoto TANAKA
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科 麻酔・蘇生学分野(臨床医学系 麻酔科)
pp.596-600
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100114
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症例
31歳の女性。身長162cm,体重52.5kg。卵巣囊腫に対して腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術が予定された。高校時代にバスケットボールの試合中に動悸の発作がある以外には,特別な既往歴はない。入院時の血圧118/76mmHg,心拍数62bpm。薬物の服用もしていない。
経過
気腹を開始して5分ほどしたところで,突然心拍数が133bpmとなった。
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