特集2❷ ERスタンダード 気道管理—自信がついてきた頃が一番コワイ!
【Part 1】総論
4.挿管後に起こりうる急変—「何かがおかしい」を迅速にキャッチし,すぐに対応する!
大木 紗弥香
1
,
飯塚 悠祐
1
Sayaka OKI
1
,
Yusuke IIZUKA
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
pp.926-934
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060926
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気管挿管は患者,医療者どちらにとっても一大イベントであり,慎重な対応が求められる手技である。一方で,手術室外での挿管は基本的に緊急事態で行われることが多く,pitfallも少なくない。ICUでの挿管では,重症低血圧や重症低酸素血症,心停止などの重大な合併症は約40%に発生するという報告もある1)。しかし,どんなに気を配っていても「一度挿管すれば一安心」と思ってしまう医療者も多いのではないだろうか?
本稿では挿管後に起こりうる急変とは何か,またその対応方法について述べる。

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