特集 急性冠症候群(ACS)から心臓と生命をまもる
Ⅴ. ACSの慢性期治療
ACSの2次予防におけるOMTの意義
宮内 克己
1
1順天堂東京江東高齢者医療センター循環器内科
キーワード:
至適内科治療
,
LDL-C
,
血圧
,
糖尿病
Keyword:
至適内科治療
,
LDL-C
,
血圧
,
糖尿病
pp.115-126
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232840730010115
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POINT
●至適内科治療により,生命予後を含めた予後は改善する.具体的には,血圧,LDL-C,血糖管理にあり,基本は生活習慣の改善(禁煙,歩行運動,飽和脂肪酸制限)である.
●治療の達成目標値は,血圧130/80 mmHg,LDL-C 70 mg/dl,HbA1c 7〜8%である.降圧薬に関する指定はないが,LDL-C低下はスタチンは不動,血糖降下薬は冠動脈疾患患者ではSGLT2阻害薬,GLP-1受容体作動薬の推奨度が上昇している.
●そのうえで薬物治療として,治療目標の達成にかかわらずアスピリンと高強度スタチンが基本治療薬として必須である.冠動脈疾患において,血行再建の有無にかかわらず至適内科治療は基本中の基本である.
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