特集 ここが変わった!—呼吸器診療 最新スタンダード
Ⅴ.びまん性肺疾患
過敏性肺炎
岡本 師
1,2
1東京科学大学呼吸器内科
2東京科学大学長寿・健康人生推進センター
キーワード:
線維性
,
非線維性
,
抗原回避
,
ステロイド
,
抗線維化薬
Keyword:
線維性
,
非線維性
,
抗原回避
,
ステロイド
,
抗線維化薬
pp.158-163
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680740010158
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
分類:発症形式から急性と慢性に分かれていた.慢性においては,徐々に進行する潜在性発症型と再燃・寛解を繰り返す再燃症状軽減型に分類されていた.
・診断:臨床症状や環境抗原への曝露歴,画像所見など様々な臨床所見を総合して主治医が診断していた.
・治療:原因抗原を特定し抗原回避を行うことが昔も今もHP治療の基本である.進行した際は,ステロイドによる抗炎症療法が主流であった.
●現在のスタンダード
・分類:予後と関連する画像上の線維化の有無により,線維性と非線維性に分けることとなった.
・診断:2020年のATS/JRS/ALAT国際ガイドラインにより,①抗原曝露評価,②胸部HRCT所見,③気管支肺胞洗浄液(BALF)所見,④肺組織病理所見の4要素を組み合わせて診断確信度を評価し,最終的に多職種による合議(MDD)で診断確定するアルゴリズムが提示された.
・治療:抗原回避が原則であるが,薬物療法として近年では,進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)に対し抗線維化薬という選択肢が増えた.抗炎症・免疫抑制療法との併用で線維性HPの予後改善に寄与する可能性が示されている.

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