Japanese
                                        English
                                    
                                
              
              
              
                
                
                
                
                
                        
                                報告 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    適応反復刺激について
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    On the Adaptative Repetitive Stimulation
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                若林 勲
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                斎藤 忠義
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Tsutomu Wakabayashi
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Tadayoshi Saito
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東京大学医学部第二生理学教室
                
                
                
                
                  1Department of Physiology, School of Medicine, University of Tokyo
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.294-299
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1959年12月15日
                  Published Date 1959/12/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906102
                
                - 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒論
刺激生理学は種々の電流刺激が有数なために必要なその時間経過と通電時間に関する法則性を決定した。かくして被刺激体の被刺激性の特質を示す指標としてクロナキシー其他の生理学的計数が得られた。
刺激が長く持続する場合には被刺激体の生理学的状態が変化するが,その変化にも被刺激体に特有の一定の法則が見出され,適応(順応)と名付けられた。鈴木の"強まり要素"もその一つである。これらは単一刺激に関するものであるが,刺激が反復して加えられる場合には,交流刺激をも含めて,最大頻度,至適頻度1)があり,これも亦被刺激体の種類あるいはその生理学的状態によつて一定の値を示す。頻度が最大値を超える時は毎回の刺激に対し被刺激体の反応が毎回生起せず,甚しきに至つては,ウエデンスキーの現象を示すことも古くから知れている。それ程迄に至らなくとも,高頻度の刺激によつて反応が1回おきに脱落するとか3回に2回脱落するとか,いわゆる脱落現象を示す。この様な反復刺激の最初は毎回応答するが,まもなく脱落現象をあらわし,尚刺激が続くと脱落がその度を加えるようなことが屡々見られる。従つて例えば毎秒50回の刺激に実は25回しか応答せず,毎秒30回の刺激よりも応答頻度が低いという奇現象を起すに至る。

Copyright © 1959, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.


