Japanese
English
綜説
トリプトファン代謝系に就て
Studies on the Metabolism of Tryptophan
内田 槇男
1
Makio UCHIDA
1
1大阪大学医学部生化学教室
1Department of Biochemistry, School of Medicine, Osaka University
pp.196-204
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905766
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Tryptophanは1925年古武先生によつて発見されたKynurenineを中心とし,近年に至るまで其の代謝系と栄養,生理作用,遺伝生化学或は臨床医学との繋りに於て特異的な展開を示した。Indole核を有する本アミノ酸の代謝は,大別して核の代謝より始りヒノリン核或はピリヂン核の構成に転ずるもの,側鎖より出発するもの,更に側鎖と核の分離後に行われるものの主として三方向に別けられるが,記述の順序を整える為代謝道の概観を図の如くまとめ,以下最近に於けるその代謝系の展望を行う。
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