Japanese
English
今月の症例
L—トリプトファン内服により生じた好酸球増多・筋肉痛症候群(Eosino Philia-Myalgia Syndrome)と思われる1例
A Case of Eosinophilia-Myalgia Syndrome induced by L-Tryptophan
森川 玲子
1
,
根本 治
1
,
泉山 滋
2
Reiko MORIKAWA
1
,
Osamu NEMOTO
1
,
Shigeru IZUMIYAMA
2
1国家公務員等共済組合連合会斗南病院皮膚科
2国家公務員等共済組合連合会斗南病院内科
1Division of Dermatology, Tonan Hospital
2Division of Internal Medicine, Tonan Hospital
キーワード:
L—トリプトファン
,
好酸球増多・筋肉痛症候群
Keyword:
L—トリプトファン
,
好酸球増多・筋肉痛症候群
pp.1045-1049
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900501
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
57歳男性.L—トリプトファン(アミファンR)による好酸球増多・筋肉痛症候群と思われる1例を報告した.約1カ月前から出現したほぼ全身の自覚症状のない紅斑,下肢の浮腫,体重減少を主訴に受診した.薬疹を疑い経過観察していたところ突然,四肢の皮膚の硬化が出現した.臨床,組織学的には好酸球性筋膜炎に酷似するが,四肢の硬化が出現する以前に全身の紅斑を伴っていたこと,L—トリプトファン内服歴があることから好酸球増多・筋肉痛症候群と考えた.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.