Japanese
English
綜説
動物組織におけるWarburg-Dickens系
Warburg-Dickens system in animal tissues
石田 壽老
1
Juro ISHIDA
1
1東京大學理學部動物學教室
1the Zoological Institute, Faculty of Science, Tokyo University
pp.52-58
発行日 1953年10月15日
Published Date 1953/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905735
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はしがき
グリコゲンやブドウ糖が分解されてエネルギーを出すばあいにはいずれもブドウ糖-6-燐酸となつてからつぎの酵素の作用をうける。
ブドウ糖-6-燐酸は果糖-6-燐酸および果糖-1,6-二燐酸をとおつて三炭糖燐酸(3-燐グリセラルデヒドとα-燐ジヒドロオキシアセトンの平衡混合液)に變轉するのが無氣的の解糖作用および醗酵における糖質代謝のおもなみちすじである。動物組織では乳酸,イーストではエタノールが最終の生産物であつて,このような分解方式をEmbden-Meyerhof(EM)型といつている。
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