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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
糖関連化学物質(試薬)
糖鎖分解酵素(グリコシダーゼ)
α-L-フコシダーゼ,N-アセチルヘキソサミニダーゼ
α-L-Fucosidase and N-Acetylhexosaminidase
山下 克子
1
Katsuko Yamashita
1
1神戸大学医学部第一生化学教室
pp.504-507
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905372
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天然に見出されるフコースの大部分はL型でα結合しており,血液型ABH,ルイス式血液型,種々の分化抗原の抗原決定基,およびアスパラギン結合糖鎖の構成糖として自然界に広く分布している。これらのフコシル残基を加水分解するα-L-フコシダーゼはそれぞれの基質特異性を利用してフコースの結合した抗原決定基を簡便に同定したり,糖鎖構造研究に有効に用いられている1)。現在までに多くの起源を異にするフコシダーゼが報告されてきているが,ここでは試薬として用いられているフコシダーゼについて要約する(表1)。
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