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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
セカンドメッセンジャー関連試薬
PI関連試薬
イノシトール1,4,5-三リン酸受容体—IP3定量への応用
Inositol 1,4,5-triphosphate receptor
深見 希代子
1
Kiyoko Fukami
1
1東京都老人総合研究所薬理学研究室
pp.477-478
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905361
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■有用性
セカンドメッセンジャーであるIP3は,神経伝達物質やホルモン,細胞増殖因子で刺激した時,PIP2の分解によって生じ,小胞体からのCa2+遊離を引き起こす。細胞内Ca2+濃度の上昇は,さらにカルモジュリン/Ca2+キナーゼを活性化し,機能蛋白をリン酸化することにより,おのおのの作用を発現する。このことからIP3の産生は,イノシトールリン脂質を介するシグナル発生の示標として注目される。
IP3の受容体は当初,肝臓や副腎のミクロゾーム画分に存在していることが確認された1)が,その後,小脳にはこれらの組織に比べて数百倍も多く存在することが判明した2)。
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