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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
活性制御試薬
蛋白質分解酵素抑制薬
プロリルエンドペプチダーゼ・インヒビター
Prolyl endopeptidase inhibitor
芳本 忠
1
Tadashi Yoshimoto
1
1長崎大学薬学部薬品製造工学教室
pp.332
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905301
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■プロリルエンドペプチダーゼ
プロリンを認識し,そのカルボキシル側を切る酵素で,その性質からポストプロリン切断酵素とも呼ばれる。仔ヒツジやウシの脳から精製され,その酵素化学的性質が検討されてきた1)。分子量76,000,等電点4.8で,脳以外に睾丸,肝臓,微生物,および植物からも精製されている。酵素は種々のプロリンを持つ生理活性ペプチドに働き,そのカルボキシル側を切断し不活性化する。酵素はDFPにより阻害されるセリンプロテアーゼである。
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