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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
蛋白質,その他修飾試薬
光反応試薬
粗製筋および脳膜分画におけるPN 200-110(Ca拮抗薬)結合部位の同定
Identification of PN 200-110 (Ca antagonist) binding sites on crude muscle and brain membrane
市田 成志
1
Seiji Ichida
1
1近畿大学薬学部生物化学研究室
pp.300-301
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905286
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■構造・特性
1)(+)PN 200-110(PN)は1,4-dihydropyridinc(DHP)誘導体の一つであり,その構造式を図1に示す。2)分子式はC19H21N3O5,分子量は371.4,黄色で結晶性粉末である。融点は166〜170℃,溶解性は25℃の時,水の場合0.01以下,エタノールは6.7,ポリエチレングリコールは0.9である。3)光に不安定である(nifedipineの場合,350〜500nmの波長により分解されやすいことが報告1)されており,PNの場合も同じと考えられる)。4)PNは電位依存性Caチャネル,とくにL-型のCaチャネルを選択的に抑制する。その作用はDHP誘導体中でもかなり強力で,また選択性も高い。
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