Japanese
English
特集 カルシウム拮抗剤と神経系
脳血管とCa拮抗薬
Ca2+ Antagonist on Cerebral Artery
西江 英一郎
1
,
鈴木 聡
1
,
栗山 煕
2
Eiichirou Nishiye
1
,
Satoshi Suzuki
1
,
Hirosi Kuriyama
2
1九州大学医学部脳神経外科教室
2九州大学医学部薬理学教室
1Department of Neurosurgery, Kyushu University School of Medicine
2Department of Pharmacology, Kyushu University School of Medicine
キーワード:
Ca2+antagonist
,
cerebral artery
,
vasoconstriction
Keyword:
Ca2+antagonist
,
cerebral artery
,
vasoconstriction
pp.5-15
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900001
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.いとぐち
近年血管平滑筋の収縮と弛緩は従来考えられていたよりもさらに複雑に調節されていることが少しずつ明らかになってきている。すなわち平滑筋自身の特性の部位差と種差は云うにおよばず,支配神経,液性調節や内皮細胞によって多様に調節されており,脳血管も例外ではない。臨床研究に関しても脳外科領域では脳血管の病的特性としてクモ膜下出血後のスパズム(spasm)の発生機序とその発生抑制に関して数多くの研究がなされている。ここではまず一般的な血管平滑筋の収縮一弛緩機構とその調節要因,脳血管の特性Ca拮抗薬の作用機序そして脳血管におよぼすCa拮抗薬の作用機序について紹介する。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.