Japanese
English
特集 細胞測定法マニュアル
細胞運動測定法
鞭毛運動の記録と解析
Recording and analysis of flagellar movement
真行寺 千佳子
1
,
高橋 景一
1
Chikako Shingyoji
1
,
Keiichi Takahashi
1
1東京大学理学部動物学教室
pp.491-492
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905197
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
真核生物の鞭毛運動の研究には,ウニの精子やクラミドモナスがもっともよく用いられている。これらの鞭毛の運動はほぼ一平面内で起こるため,波形の記録と解析を高い精度で行うことができる。鞭毛波形の解析に当って,基礎的で重要な運動のパラメタがいくつかある。中でも,鞭毛打頻度・屈曲角度・屈曲の曲率の解析は,鞭毛運動の原動力である鞭毛軸糸内部での微小管すべり運動がどのような制御を受けて屈曲波の形成と伝播に変換されるのかを解明する上で重要な意味を持つ。ここでは,主にこれらのパラメタについて解析方法を述べる。
Copyright © 1988, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.