Japanese
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特集 生体運動の分子機構/研究の発展
繊毛・鞭毛運動:微小管滑り運動
Microtubule sliding in ciliary and flagellar motility
真行寺 千佳子
1
,
高橋 景一
1
Chikako Shingyoji
1
,
Keiichi Takahashi
1
1東京大学理学部動物学教室
pp.92-97
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905106
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繊毛・鞭毛の運動は,その内部にある微小管(ダブレット微小管)の間の滑りを原動力としている。実際に微小管が滑ることは,暗視野顕微鏡を使えば比較的容易に観察することができる1)。しかし,どのようにして滑りが起こるのか,どのようにして屈曲が繰り返し形成されるのか,という問題は,まだ完全には解明されていない。本稿では,これら二つの大きな課題,すなわち「滑りを起こす分子機構」と「滑りを制御する分子機構」を中心に,これまでに行われた研究を概説する。
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