Japanese
English
特集 細胞外マトリックス
細胞外基質成分としてのテネイシンの役割
Role of tenascin as an extracellular matrix component
大池 康照
1
,
坂倉 照妤
1
Yasuteru Oike
1
,
Teruyo Sakakura
1
1理化学研究所真核生物研究室
pp.303-305
発行日 1988年8月15日
Published Date 1988/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905146
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細胞外基質は周知のとおりコラーゲン,糖タンパク質,プロテオグリカンなどからなり,各成分については他の稿に詳しく述べられるはずである。最近まで細胞外基質の役割については曖昧な記述しかできなかったが,近年の分子生物学的,あるいは免疫学的手法の進歩に伴って現在その役割についての分子レベルでの記述が可能となりつつある。テネイシンの発見の経過もその例にもれない。私たちは上皮—間充織相互作用の現象の中での細胞外基質の役割に注目しており,テネイシンはこの現象に依存的に間質側に発現される1)。
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