Japanese
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特集 細胞外マトリックス
グリコサミノグリカン
Glycosaminoglycans
米田 雅彦
1
,
木全 弘治
1
Masahiko Yoneda
1
,
Koji Kimata
1
1愛知医科大学分子医科学研究所
pp.306-310
発行日 1988年8月15日
Published Date 1988/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905147
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I.グリコサミノグリカンの構造
グリコサミノグリカン(GAGと略す)は,動物組織に広く分布する多糖である1)。二糖類単位が繰り返してできた分岐のない長い鎖状の構造を持ち,二糖類の一つが常にグルコサミンまたはガラクトサミンであることからこの名がある。GAGは糖残基の種類とその間の結合より7グループに分類されている(表1)。硫酸基の数と位置によりさらに細分化される。その中でヒアルロン酸は,唯一,硫酸化されていない。通常,GAGはタンパク質と共有結合したプロテオグリカンの型で合成され細胞外マトリックスに分布する。ヒアルロン酸については,未だにこの点についての決着がついていない。
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