Japanese
English
特集 神経活性物質受容体と情報伝達
オピオイドペプチドの受容体と不活性化酵素
Opioid receptors and inactivating enzymes
岡 哲雄
1
,
平沼 豊一
1
,
久野 良樹
1
,
坂本 順司
1
,
石塚 善久
1
,
松宮 輝彦
1
Tetsuo Oka
1
,
Toyokazu Hiranuma
1
,
Yoshiki Kuno
1
,
Junshi Sakamoto
1
,
Yoshihisa Ishizuka
1
,
Teruhiko Matsumiya
1
1東海大学医学部薬理学教室
pp.575-581
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904945
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オピオイド受容体のきわめて近くに3種類のペプチダーゼが存在すること,これらの酵素はオピオイドペプチドの不活性化に重要な役割を演じていること,ならびに,3種類の酵素を阻害するとエンケファリンの加水分解はほぼ完全に阻止できること,などが最近の一連の研究で次第に明らかにされてきている1-5)。
これらのオピオイドペプチド不活性化酵素に関する研究は,オピオイドペプチドの,①遊離,②効力の大きさ,③受容体のタイプとの関係,ならびに④生体内における役割などに関する研究を行う時の基礎となるもので,きわめて重要と考えられる。換言すれば,これら3種の不活性化酵素のことを考慮に入れないで,これらの研究を行うことは困難である。
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