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特集 神経科学実験マニュアル
全動物実験法
覚醒・行動動物
Conscious, behaving animals
宮下 保司
1
Yasushi Miyashita
1
1東京大学医学部第一生理学教室
pp.299-303
発行日 1985年8月15日
Published Date 1985/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904746
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脳がその機能を十全に発揮しているのは,動物が自已の生態系の中で行動している時であろう。実験室内でのニューロン活動記録や局所薬物投与を,そのような行動の一断面の内で実現するのが覚醒・行動動物標本である。これまで用いられてきた動物はネズミ,ウサギ,ネコ,サルなどの多岐に渡り,その行動条件も,まったく無拘束・ナイーブなものから厳密に統制されたオペラント行動まで多様であるので,それらの実験操作を網羅することは既刊のモノグラフに譲る1,2)。本稿では,主に筆者の経験に基づいて,サルを対象にして微小電極法によりニューロン活動を記録するための手技について述べる。そのうちとくに頭蓋骨へのアンカーボルトおよび記録用チェンバーの埋め込みについては節を改めて詳述する。
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