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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
軸索・興奮性膜作用薬
サソリ毒
Scorpion toxins
岡本 治正
1
Harumasa Okamoto
1
1東京大学医学部脳研究施設神経生物学部門
pp.405-407
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904617
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■種類,構造
神経,筋など興奮性細胞に存在するNaチャネルに作用を有することが知られているサソリ毒の一覧を表1に挙げた。いずれもアミノ酸60ないし70個よりなる塩基性ペプチドで,3または4の分子内S-S結合を有する。既知のアミノ酸配列を図1に示す1,2)。配列の高い相同性,特にシスチンに関するそれ(図1に□で示す)が印象的であり,一次配列ばかりでなく,S-S結合に基づく高次構造にも高い相同性のあることが示唆される。
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