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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
軸索・興奮性膜作用薬
ベラトリジン
Veratridine
楢橋 敏夫
1
Toshio Narahashi
1
1Department of Pharmacology, The Medical and Dental Schools, Northwestern University
pp.408-409
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904618
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■特性
ベラトラム(veratrum)アルカロイドはVeratrum,Zygadenus,SchoenocaulonなどLiliaceae科に属する植物に含まれており,古くは抗高血圧剤としても使われた。神経線維を刺激して反復興奮を起こさせる。この反復興奮は膜のNaチャネルが開いて脱分極するために起こるもので,現在ではこのNaチャネル刺激作用のためにtoolとして実験に広く使われている。たとえばシナプトゾームのNa influxに対する他の薬物の作用を調べるためには,ベラトリジンによってあらかじめNa influxを増加させておいて測定を容易にすることができる。
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