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解説
実験発生学の手法—"核移植"による遺伝情報発現機構の解析
Methods in experimental embryology: Nuclear transplantation: Its contribution to the analysis of gene expression
田中 省二
1
,
加藤 淑裕
1
Shoji Tanaka
1
,
Yoshihiro Kato
1
1三菱化成生命科学研究所 発生生物学研究室
pp.384-393
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903277
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はじめに
今日の発生生物学は,受精卵における同一の遺伝子セットが卵割開始後の発生過程を通じてどのようにして差次的に遺伝情報を発現していくのか,その機構を解き明かすことを大きな目標の一つとしている。19世紀末以降,実験発生学の分野では数多くの研究者によって卓抜した手法(手術,物理的操作,薬品処理など)を用いての発生現象の実験的解析が行われてきた。ここでは核移植法を例にとって,実験発生学的手法による,発生系における遺伝情報発現の解析の進歩をさぐってみたい。
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