話題
第10回国際生化学会の印象
太田 英彦
1
Hedehiko Ohta
1
1東京医科歯科大学医学部生化学教室
pp.486-489
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903160
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第10回国際生化学会(1949年の第1回から3年毎に開かれている)は,7月25日から31日まで,西ドイツのハンブルク市で開かれた。
ハンザ都市ハンブルクは人口約190万,ドイツ第2の大都市であり,ドイツ連邦の一州を構成している。第2次大戦で徹底的に破壊されたため古い町らしいふん囲気には乏しいが,「中世のカラ」を付けたままのドイツには珍しく国際性が豊かといわれる。ドイツ最大の国際貿易港である一方,市の中央部の大きな人工湖にはヨットの白い帆が揺れ,岸近くに寄つてくるハクチョウやカモに餌をやる人も見かける。また,草木が豊かであり,市中央部の自動車がビュンビュン走る(東京の車よりずつと速い)道の傍の草むらに,灰色の小型のウサギが何か食べていたりする。
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