話題
アイオワ大学解剖学教室での体験
千葉 胤道
1
Tanemichi Chiba
1
1千葉大学医学部解剖学教室
pp.483-485
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903159
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
アイオワ大学
中西部の代表的な農業州のアイオワに1847年に創立されたというこの大学は,現在Iowa cityとAmesとに分れているが,医学部はIowa cityにあり,州内に一つだけしかないために,ベッド数2000に近い大学病院は,州の医療センターの役割も果たしていると聞いた。Iowa cityは,人口約5万人,その内3万人は大学関係者という文字通りの大学町で,近くを走るinterstate 80と約15マイル離れたCeder rapid空港により外界と連絡する静かで平和なところであつた。
私の所属した解剖学教室は,1973年に完成した基礎医学ビルの1階にあり,薬理,微生物,生化学,生理の各教室が他の各階を占めていた。この建物は,シカゴのある設計グループにより,field theoryに従つて建てられたとのことで,モダンな美しいものであつたが,内部は,5角形の部屋,迷路のような廊下の交錯する,利用者には評判のよくないものであつた(図)。
Copyright © 1976, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.