抄録
「小胞体」セミナー(3)—(その構造,機能および発生について)
George E. Palade
1
,
L. D. Peachey
2
,
J. P. Revel
3
,
Hewson Swift
4
,
田代 裕
5
,
森本 孝
5
,
永田
5
,
松浦
5
,
渡辺 陽之輔
6
,
山田 英智
7
,
山元 寅男
8
,
山本 敏行
9
,
安澄 権八郎
10
1Rockefeller大学
2Pensylvania大学生化学教室
3Harvart大学解剖学教室
4Chicago大学動物学教室
5関西医科大学生理学教室
6慶応大学病理学教室
7九州大学解剖学教室
8新潟大学解剖学教室
9東北大学解剖学教室
10奈良医科大学解剖学教室
pp.268-272
発行日 1967年10月15日
Published Date 1967/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902746
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肝細胞の分化過程における小胞体の新生
G. Dallner,P. Siekevitzとの共同研究によつて,白ネズミ肝細胞の分化過程の最終局面は,出生時をめぐる短期間の間に訪れ,形態的ならびに生化学的変化を併せ持つということが明らかになつた。すなわち出生前3日から生後8日の間である。
形態的変化としては,小胞体ことに滑面小胞体の急速な発現,膜に附着したポリゾーム間の間隔の増加,滑面小胞体とグリコーゲン顆粒との密接な連合(これはよく分化した細胞の特徴で,出生時またはそれ以前にはみられない)が急速にあらわれることがあげられる。すべてこれらの変化は,生後2日から3日の間に集中している。
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