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                                実験講座 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    GFPを用いた分子間FRET
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    GFP-based FRET for detecting protain-protein interaction
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                宮脇 敦史
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Atsushi Miyawaki
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1理化学研究所脳科学総合研究センター細胞機能探索技術開発チーム
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.75-81
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2002年2月15日
                  Published Date 2002/2/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902376
                
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- 1ページ目 Look Inside
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分子間の相互作用を,FRET(Fluorescence Resonance Energy Transfer,蛍光のエネルギー移動)を使って観たいといって筆者を訪れる人々が少なからずいる。彼らはneurobiology,developmental biology,oncologyなどのバックグラウンドをもち,相当に勉強されている。いわゆるシグナル伝達マップをほぼ完壁に消化し,この分子とこの分子との間の相互作用が,生きた細胞で実際に起こっているかを確かめたいという。こういう相談を受けるたびに思うことがある。矢印の確認のためだけのイメージング技術はつまらないかも,と。先の人々の企図するイメージングが,注目する相互作用の時間的空間的特性についてわれわれの知見の幅を広げてくれることには違いはない。しかし,他の手段を使った実験結果からはまず見当のつかないような事実を明らかにするべきイメージングを目指してはどうか。であるからして,イメージング実験に臨んで遊び心をしのばせてみたい。これしか観ない,追わない,というのではなく,懐を広くして構えてserendipitous discoveryが生まれるよう工夫と努力をしてみる。筆者は,網羅的ないわゆるHigh-Throughputを目指したイメージングを推奨しているのではない。

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