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特集 細胞の少数性と多様性に挑む―シングルセルアナリシス
C.シングルセルアナリシスで見えること
患者血液とFRETバイオセンサーを用いた薬剤効果予測
Prediction of drug responsiveness through evaluation of patients' blood sample by fluorescent biosensors
大場 雄介
1
Ohba Yusuke
1
1北海道大学大学院医学研究科 細胞生理学分野
pp.171-175
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101599
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緑色蛍光タンパク質GFP(green fluorescent protein)の発見とcDNAの単離以来1,2),GFPを用いた生細胞イメージングは生物学研究の必須ツールになっている。シグナル伝達のネットワークにおいては構成要素であるタンパク質の局在のみならず,他のタンパク質との相互作用,リン酸化をはじめとする翻訳後修飾,構造変化や酵素活性など質的変化がダイナミックに生じている。これらの動的イベントの可視化を可能にする技術の一つが,フェルスターの蛍光共鳴エネルギー移動(Förster/fluorescence resonance energy transfer;FRET)である3)。しかしこれまで,これらの技術利用は純粋な基礎研究分野に限られていた。本稿では,われわれが開発したFRETバイオセンサーを用いた体外診断試薬と,その臨床検査手法としての適応や有用性について紹介し,それにより何が見えるかを紹介したい。
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