特集 ノックアウトマウスリスト
11.器官発生・機能
神経系―神経伝達物質の合成と代謝
小幡 邦彦
1
Kunihiko Obata
1
1生理学研究所分子生理研究系神経化学部門
pp.447-448
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902186
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神経伝達物質につき,そのレセプターは多くのサブタイプ,サブユニットがあり,神経細胞ではそのうちいくつかの組み合わせで構成されている。またそのトランスポータにはサブタイプがあり,発現部位が異なっている。レセプター・サブユニットやトランスポータのノックアウトマウスが作りだされ,それらに固有な機能が明らかにされつつあるが,データはぼう大であるのでここでは取り上げない。ここでの記載は神経伝達物質の合成・分解にあたる酵素のノックアウトマウスについてに限る。神経伝達物質の減少・増加によって,予期された変化だけでなく予想外のフェノタイプも出現する。
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