特集 病気の分子細胞生物学
1.筋・神経・精神疾患
アルツハイマー病
高島 明彦
1
Akihiko Takashima
1
1理化学研究所脳科学総合研究センターアルツハイマー病研究チーム
pp.393-395
発行日 1999年10月15日
Published Date 1999/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901739
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[疾患概略]
65歳未満で発症し,特徴的な病理変化(老人斑,神経原線維変化,神経細胞脱落)を示す痴呆症を称していたが,65歳以上で発症する痴呆症にもアルツハイマー病と同様の病理変化を示すアルツハイマー型老年痴呆があり,これらを含めてアルツハイマー病と総称している。進行性の記憶認知障害を示す疾患であり,老人斑,神経原線維変化,神経細胞脱落が主な病理変化である。近年,人口の高齢化に伴いその有病率は増大している。
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