特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
3.マウス・ラツト
微細運動機能測定実験
栗原 久
1
1群馬大学医学部附属行動医学研究施設行動分析学部門
pp.460-461
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900789
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目標
運動障害を動物レベルで検討する場合,一般的にはこれまでに紹介されたような姿勢,自発運動反射,筋弛緩,協調運動,カタレプシーなどを指標にした比較的大まかな測定が行われている。しかし,微妙な運動障害,たとえば肉眼観察からは把握できない程度の振戦などについて,客観的指標によって鋭敏かつ定量的に検討することが神経行動学的分野では重要である。
弁別運動制御課題(discriminative motor control task)はオペラント行動を利用した運動機能測定方法で,微妙な運動機能の変化を前肢による圧力のコントロールの可否あるいは変化として把握することを目的に実施される。
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