Japanese
English
特集 細胞接着
白血球による血管内皮細胞障害と接着因子
Vascular endothelial all injury elicited by Leukocytes
藤田 浩
1
,
室田 誠逸
1
Hiroshi Fujita
1
,
Sei-itsu Murota
1
1東京医科歯科大学大学院細胞機能制御学
pp.329-334
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900579
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血管内皮細胞は,血管腔を裏打ちする単層の細胞であるために種々の酸化的ストレスを他の細胞に先立って受けている。そのために血管内皮細胞は,その酸化的ストレスに対する防御機構が備えられているが,そのストレスがその許容能力をこえたときに血管内皮細胞障害がおきる。血管内皮細胞が障害されると,種々の臓器障害や病態が生ずることが知られている1,2)。その原因を探ってみると白血球にいきあたる。本稿では接着因子,活性酸素を中心に,白血球による血管内皮細胞障害の機序について最近の知見を紹介しながら解説したい。
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