Japanese
English
解説
NO合成酵素
NO Synthase
小菅 邦彦
1
,
由井 芳樹
1
,
永澤 浩志
1
,
比企 一晃
1
,
佐瀬 一洋
1
,
服部 隆一
1
,
篠山 重威
1
Kunihiko Kosuga
1
,
Yoshiki Yui
1
,
Hiroshi Eizawa
1
,
Kazuaki Hiki
1
,
Kazuhiro Sase
1
,
Ryuichi Hattori
1
,
Sigetake Sasayama
1
1京都大学医学部第3内科
pp.44-50
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900529
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1980年にFurchgottらによって報告された1)内皮由来血管拡張因子(EDRF:Endothelium derived relaxingfactor)は強力な血管拡張作用と血小板凝集抑制作用を有する物質として注目されてきた。1987年にPalmerらはEDRFが一酸化窒素(NO:intric oxide)であると報告し2),EDRFはNO,ないしNOをもつ物質(R-NO)であると考えられるようになった。
その後NOは血管内皮細胞以外にも小脳3),血小板4,5),non-adrenergic non-cholinergicな末梢神経6),マクロファージ7),多核白血球8),肝細胞9),クッパー細胞10),腎臓メサンジウム細胞11),肺実質細胞12),副腎13),血管平滑筋14),線維芽細胞15)など全身の種々の組織,細胞で産生されていることがわかった。またNOの作用も当初の血管平滑筋弛緩2)以外に,神経伝達物質としての作用3)や細菌,腫瘍細胞に対する細胞障害11)などが挙げられている。
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