座談会 脳と遺伝子
今後の研究戦略を探る
伊藤 正男
1
,
井川 洋二
2
,
御子柴 克彦
3
,
新井 賢一
4
1理化学研究所国際フロンティア研究システム
2東京医科歯科大学医学部生化学教室
3東京大学医科学研究所化学研究部
4東京大学医科学研究所分子生物学研究部
pp.2-36
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900527
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伊藤(司会)今日は『生体の科学』平成5年の新年号ということで、今年の夢について大いに語ろうと,3人の先生に来ていただきました。
題は「脳と遺伝子」という2つの極端を結ぼうというものです。一方は心の座,一方は生命の分子というこの2つの方向に現在研究が大変な勢いで進んでいます。この2つの流れのいずれに身を任せるべきか迷う若い研究者も少なくないと思います。あるいはこの2つを1つに合わせるところに大変なプレークスルーがあると感じながら,果してそれがどのように実現されるか分からないで悩む人も少なくないかと思います。そのようなわけで,今日は第一線の3人の先生方に大いに未来の可能性を論じていただきたいと思います。
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