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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
抗体の免疫形態学的応用
免疫組織化学における染色増強法
Staining intensification in immunohistochemistry
嶋田 修
1
,
石川 春律
1
Osamu Shimada
1
,
Harunori Ishikawa
1
1群馬大学医学部解剖学教室
pp.465-466
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905049
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1955年,Coonsら1)によって初めて螢光抗体法が発表されて以来,フェリチン抗体法,酵素抗体法,銀,金コロイドの標識抗体法などの種々の免疫組織化学的方法が開発されてきた。それらの方法を用いて,免疫染色を行う場合,しばしば染色性が悪く,抗原の検出が困難なことがある。そのため,組織切片上でいかに免疫染色性を高め,抗原の検出感度を上げるかが,重要な課題になってくる。検出感度を高めるためには,affinityの高い,そして,specificityの高い抗体を作製,精製することが重要なことは言うまでもない。しかしながら,そのような抗体が得られないときや,抗原が微量のため検出が不十分である時には,抗体染色性を何らかの方法で増強する必要がある。そのために,アビジン-ビオチン法,酵素組織化学の発色法の改良やGold-substituted silver-intensified DAB法2),Silver-immunogold法3)など種種の方法が工夫されている。
ここでは,免疫染色増強法として,われわれの教室で行っている方法のうち,光顕レベルのDAB-PAP重金属増強法および免疫金-銀増強法について紹介したい。
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