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特集 神経系に作用する薬物マニュアル
Ⅲ.代謝的に作用する薬物
代謝回転に作用する薬物
ヒスタミン代謝回転作用薬:Histamine-N-methyltransferase(HNMT)阻害剤
Histamine-N-methyltransferase (HNMT) inhibitor
藤田 道也
1
Michiya Fujita
1
1浜松医科大学生化学第2講座
pp.502
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900274
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「概説」
脳にはS-アデノシルメチオニンをメチル基供与体としヒスタミンのイミダゾール環のN-メチル化を触媒する酵素ヒスタミン-N-メチルトランスフェラーゼが多量にある1)。脳には他の末梢組織に多いジアミンオキシダーゼが欠如しているのでN-メチル化が唯一の代謝経路であり,強力なヒスタミン取り込み機構もないので,HNMTの阻害によって脳内ヒスタミン濃度が上昇する。
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