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特集 神経系に作用する薬物マニュアル
Ⅰ.レセプターに作用する薬物
グリシン受容体(非NMDA-グリシン部位)
Strychnine-sensitive glycine receptor
赤池 紀扶
1
,
原田 伸透
1
Norio Akaike
1
,
Nobutoshi Harata
1
1東北大学医学部病態生体情報学講座
pp.373-374
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900226
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「概説」
グリシン(Gly)受容体はCl-チャネルと複合体を形成し抑制性神経伝達を仲介するものと,NMDA受容体-カチオンチャネル複合体上にありNMDA応答を増強して興奮性神経伝達を促進するものの2種類に分類される。前者はストリキニーネ(STR)によりGlyの結合が阻害され,後者は7-クロロキヌレン酸1)およびインドール-2-カルボン酸2)により選択的に拮抗される。このことから両者をSTR感受性,および非感受性Gly受容体と呼ぶが,本稿では前者について述べる。
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