増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾
微小管
グリシン付加
池上 浩司
1
Ikegami Koji
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科解剖学及び発生生物学
キーワード:
glycylation
,
TTLL
,
線毛
,
鞭毛
Keyword:
glycylation
,
TTLL
,
線毛
,
鞭毛
pp.482-483
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200889
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タンパク質に対するグリシン付加は,もっぱら線毛や鞭毛の軸糸を構成するチューブリンで観察される。付加されるグリシンの数は1-30個程度で,組織や細胞の種類,線毛や鞭毛の部位によって異なる。修飾部位がグルタミン酸付加部位と隣接する,あるいは修飾部位を共有するため,グルタミン酸付加を競合阻害する効果を持つ。ヒトでは遺伝子変異によって修飾酵素が失活しているため,多数のグリシンが付加されるポリグリシン化が存在しない。
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