特集 New proteins
酵素
プロテアーゼ
コラゲナーゼ関連タンパク質(コラゲナーゼ遺伝子ファミリー):collagenase, gelatinase, stromelysin(transin),stromelysin--2, pump-1, acrosin
藤田 道也
1
Michiya Fujita
1
1浜松医科大学生化学第2講座
pp.381-383
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900100
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結合組織には3種のコラーゲン関連タンパクがある。一つはいわゆるコラゲナーゼで,interstitial collagenを分解する(interstitial collagenase,別名MMP-1)。もう一つはしばしばgelatinascと呼ばれた酵素で,ゼラチンを容易に分解するが,タイプⅣ・Ⅴコラーゲン,エラスチン,カゼインをも分解する(gelatinase,別名MMP-2)。他はstromelysin/transin(別名MMP-3またproteoglycanase)と呼ばれ,プロテオグリカン,フィブロネクチン,ゼラチン,タイプⅣコラーゲン,ラミニンを分解する。これらはいずれもメタロプロテイナーゼである。これら三者がともに働くことによって細胞間礎質のおもなタンパク質のすべてが分解される。
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