特集 New proteins
酵素
リボヌクレアーゼ関連タンパク質
eosinophil-derived neurotoxin(EDN),eosinophil cationic protein(ECP),angiogenin
藤田 道也
1
Michiya Fujita
1
1浜松医科大学生化学第2講座
pp.384-386
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900101
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Sierakowskaら(1977)によってRNaseは分泌性(RNase C,RNase UL,band A)と非分泌性(RNaseU,RNase Us,band D)に分けられた1)。分泌性と非分泌性RNaseのアミノ酸配列は30%が一致2)。一致するアミノ酸にはRNase活性部位のもの(His-12,His-119,Lys-41)が含まれる。非分泌型で代表的なものはヒト好酸球顆粒に含まれる3種の塩基性タンパクのうちの2種,EDNとECPである。進化の過程で祖型遺伝子の倍化が起こり,一つは非分泌型に進化し,他はさらにもう一度の倍化をへた後,一方は分泌型(哺乳類)に進化し,もう一つはangiogeninに進化したものと思われる(図)2)。
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