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特集 新組織学シリーズⅣ:骨・軟骨
Ⅰ.骨・軟骨組織の構造と細胞分化・機能
腱・靱帯組織の発生学
Developmental biology of tendon and ligament tissue
松島 隆英
1
,
淺原 弘嗣
1
Matsushima Takahide
1
,
Asahara Hiroshi
1
1東京医科歯科大学医歯学総合研究科システム発生・再生医学
キーワード:
腱・靱帯
,
発生
,
分化
,
腱関連遺伝子
,
メカノバイオロジー
Keyword:
腱・靱帯
,
発生
,
分化
,
腱関連遺伝子
,
メカノバイオロジー
pp.536-539
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201786
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腱・靱帯は結合組織として,それぞれ筋と骨,骨と骨を結びつけ運動器を構成する。腱・靱帯組織はスポーツで障害を受ける部位としても知られており,ときにはアキレス腱断裂や前十字靱帯断裂などをはじめとした障害は選手生命に直結するケースもある。更にこれら組織の反復性の外傷や変性は,二次的に変形性関節症をはじめとした種々の疾患を引き起こし,生活の質の低下にもつながる。腱・靱帯組織の恒常性維持,再生に対する治療法開発において,その発生学的理解が重要な意味を持つ。本稿では,腱・靱帯の組織構造と構成細胞の発生学を軸にした最新の知見を述べる。
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