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アミノ酸トランスポーターの役割と意義―LAT 1(L-type amino acid transporter 1)の腫瘍性病変での発現
齋藤 生朗
1,2
,
堀田 綾子
3
,
坂本 穆彦
2
1財団法人東京都保健医療公社多摩南部地域病院検査科
2杏林大学医学部病理学
3杏林大学大学院医学研究科病理系腫瘍学専攻
キーワード:
アミノ酸トランスポーター
,
LAT 1
,
CD98
Keyword:
アミノ酸トランスポーター
,
LAT 1
,
CD98
pp.1036-1038
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100256
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1.はじめに
近年の薬理学・分子生物的研究の発達により,生体内への薬物ないし物質の取り込みに関与する膜輸送蛋白質(トランスポーター)が多数解明されている1~3).中でもLAT 1(L-type aminoacid transporter 1)を中心としたアミノ酸トランスポーターは,細胞増殖に要するアミノ酸の細胞質内への取り込みに関与しており,正常組織のみならず,腫瘍性病変での発現が多数確認されている4~18).また,LAT 1抑制を応用した治療薬の開発も試みられている19).本論では,LAT 1を中心としたアミノ酸トランスポーターについての概略とその腫瘍性病変における発現とその応用について述べる.
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