Japanese
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特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか
Ⅲ.先駆者による温故知新
rasがん遺伝子研究概史
A brief history of ras oncogene research
服部 成介
1
Hattori Seisuke
1
1北里大学薬学部
キーワード:
ras
,
変異
,
がん遺伝子
,
GTP
Keyword:
ras
,
変異
,
がん遺伝子
,
GTP
pp.349-352
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201707
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ras遺伝子は,1960年代にラットに肉腫を誘発するRNA腫瘍ウイルスとして発見された,Harvey肉腫ウイルスおよびKirsten肉腫ウイルスのがん遺伝子である。1982年にras遺伝子は,ヒトから単離された初めてのがん遺伝子となった。ヒトがん全体の約20%においてras遺伝子の変異が認められ,変異のなかで最も高いものとなっている。本稿では,40年以上にわたるras研究について,その黎明期に焦点を当て,振り返ってみたい。
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