Japanese
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特集 リソソーム研究の新展開
Ⅱ.リソソームの恒常性維持機構
ストレスに対する液胞の形態変化
Vacuolar morphlogical changes in response to stresses
木村 洋子
1
Kimura Yoko
1
1静岡大学大学院総合科学技術研究科農学専攻応用生物化学コース
キーワード:
液胞膜
,
ストレス
,
融合
,
分裂
,
膜陥入
,
相分離
Keyword:
液胞膜
,
ストレス
,
融合
,
分裂
,
膜陥入
,
相分離
pp.230-234
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201508
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液胞は,細胞内高分子の分解や代謝産物の貯蔵を行う一重の膜で囲まれた細胞小器官(オルガネラ)であり,哺乳類細胞のリソソームに相当する。酵母においては,液胞は大きなオルガネラであるため形態的観察が容易であり,その利点を生かしてオートファジーをはじめとして先駆的な研究が数多く行われている。液胞は環境の変化によってダイナミックに形態を変える1)。液胞の形態変化は,液胞自体の機能にとどまらず細胞の形態や機能に影響を与える可能性がある。ここでは,幾つかのストレスによる酵母液胞の形態や生理学的変化を紹介し,その分子的基盤について最近の知見を紹介する。
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