増大特集 脳とからだ
Ⅲ.中枢と末梢の相互作用
ELKSによる脳-末梢分泌システムの制御機構
濱田 駿
1
,
大塚 稔久
1
Hamada Shun
1
,
Ohtsuka Toshihisa
1
1山梨大学大学院総合研究部医学域生化学講座第一教室
キーワード:
ELKS
,
CAST
,
シナプス小胞
,
有芯小胞
,
インスリン
Keyword:
ELKS
,
CAST
,
シナプス小胞
,
有芯小胞
,
インスリン
pp.467-470
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201417
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ELKSは,生体にユビキタスに発現する全体がコイルドコイル領域から成るタンパク質である。元々,ある種の甲状腺がんで転座している分子として同定されていたが,その後の研究によって様々な細胞機能に関与していることが明らかになってきた。特に,中枢神経のシナプス小胞の分泌や,末梢臓器の内分泌機構(インスリン放出)にも関与することが明らかになっている。本稿では,ELKSによる脳-末梢分泌システムの制御に関する最近の話題と今後の展望について述べる。
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